Vol.1
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木枯らし
こなし製・白こしあん
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初冬のふきすさぶ強い風に身を縮めながら、木々は冬越しの支度をしています。
この風は木の葉を落とし枯れ木にしてしまうので「木嵐」こがらしと呼ばれているようです。
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敷松葉
上用製・小豆こしあん
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冬の庭や路地に風情を添えたり、霜が降って苔が剥がれたり痛むのを防ぐため、赤松の枯葉を敷きつめます。茶色のお布団をかけた暖かそうな冬の庭が出来上がります。
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千代の糸
煉りきり製・小豆こしあん
(胡麻入り)
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おだやかな平和な日々が、長い糸のように千年も続きますようにと願いを込めた名前です。
その名の通り、糸を円く巻きつけたような形をしております。
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明けの富士
羊羹製
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新しい年の夜明けを迎え、光り輝く富士山の姿を小さなお菓子の中に描きました。真白に雪をいただいた富士山の佇まいを思い浮かべると自ら背筋が伸びる思いがします。
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松の雪
こなし製・小豆粒あん
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古来から尊ばれている常緑の松の緑と、ふわりと積もった清浄な雪の白。
冴え冴えとした二色の対比が初春の厳かな景色を際立たせております。
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未開紅
こなし製・白こしあん黄身入り
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寒中に咲き始め いち早く春を告げる花として大切にされている梅の花。「未開紅」は特に紅梅のつぼみを抽象的に表現したお菓子です。昔からこの形が伝わっておりますが、開花した時の花の紅さ、見事さを感じさせてくれます。
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